sowaka women's health clinic

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予防接種

vaccinations

インフルエンザワクチン4,500円

冬期に流行するインフルエンザは、ワクチンによって感染を完全に防ぐ効果はありませんが、インフルエンザの発病を
予防することや、発病後の重症化や死亡を予防することに関しては、一定の効果があるとされています。ワクチン接種の
2週後から血中の抗体の量が増え始め、4週でピークに達し、3-5ヶ月後から低下すると言われているため、
流行の2-3週間前の接種が推奨されています。

特に妊娠中の方は、感染すると重症化しやすいため、ワクチンの接種が推奨されています。一般のワクチンの防腐剤に
含まれる成分(チロメサロール)も、胎児に影響はないとされています。
妊娠を考えている時から、妊娠中全期間、授乳中を通して、接種が可能です。

麻疹風疹ワクチン8,000円

麻疹

麻疹ウィルスに感染すると、約10日後に発熱/咳/鼻水といった風邪のような症状が現れ、2-3日熱が続いた後、さらに
高熱と発疹が出現します。大人になってから麻疹を発症すると、重症化しやすいと言われており、体の抵抗力が一時的に
低下するため、肺炎や脳炎、心筋炎などの合併症を起こすケースもあるため、注意が必要です。
特に、妊婦さんが麻疹にかかってしまった場合、流産や早産のリスクが高くなるのに加え、自身も重症化しやすく、
非妊娠時よりも死亡率が上がることが分かっています。風疹と違って、妊娠中の感染によってお腹の赤ちゃんに
奇形を起こす事は少ないと考えられています。

麻疹ウィルスの感染力は非常に強いため、免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症すると言われています。
一方で、いちど感染して発症した場合は、一生免疫が持続します。
ウィルスが空気中を漂って、それを吸い込んだ人が感染する、「空気感染」もするので、手洗い、マスクのみで予防は
できません。現在のところ、麻しんの予防接種が最も有効な予防法といえます。

自分が麻疹に対する抵抗力を持っているかどうかを調べるには、
まず、母子手帳などで予防接種(ワクチン)を受けているか
(回数も)をチェックすると共に、
幼少期にはしかを発症したかどうかをご家族などに確認してください。

一般的には、平成2年4月以降に生まれた方は、定期接種として2回の麻しん含有ワクチンを受けているはずですが、
それ以前に生まれた方は、1回のワクチン接種のみの場合が多いと思います。
予防接種は、1回で十分な免疫が獲得できるとは限らず、1回接種の場合は数%程度の人には十分な免疫がつかないことが
知られています。
情報が曖昧だったり、わからない場合は、麻疹の抗体価を測定することもできます。

妊娠中にワクチンを打つ事は出来ないため、妊娠を考えている方や、パートナーの方、
流行地へ行く方、(もちろんそうでない方々も)いまいちど自分が麻疹に対する免疫を持っているか
チェックしておくとともに、免疫が不十分な方はワクチン接種しておくことをおすすめします。

風疹

風疹は風疹ウィルスによって引き起こされる発疹性の感染症です。
感染経路は、風疹患者さんの咳やクシャミに含まれるウィルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が殆どです。

主な症状は発熱、発疹、リンパ節の腫れなどですが、感染しても症状が出ない場合も15-30%あると言われています。
免疫のない女性が妊娠初期に風疹ウイルスに感染すると赤ちゃんに先天性風疹症候群という障害を起こすことがあります。

母親が、症状を伴う感染を起こした場合、妊娠月別の先天性風疹症候群の発生頻度は
妊娠1ヶ月-50%以上、妊娠2ヶ月-35 %、妊娠3ヶ月-18%、妊娠4ヶ月-8%程度といわれています。(国立感染症研究所)

風疹は、いちど自然に感染すると一生つづく免疫が体内に作られるため、その後風疹にかかることはないとされています。
この免疫は、実際に風疹にかかった事のない人でも、風疹ワクチンを接種することでも作られます。
ワクチンのポイント以下の通りです。

  • 妊娠中の女性は接種することができません
  • 2回の接種でより確実に免疫を獲得できるとされています
  • 妊娠を希望している女性に限らず、そのご家族も接種することが大切です
  • ワクチン接種後は2ヶ月間避妊が必要ですが、
    その間に妊娠したとしても先天性風疹症候群を発症したという報告はありません
  • 特に下記の時期に生まれた方は十分な免疫を持っていない可能性があります
    (昭和54年4月2日〜平成2年3月31日生まれの男女はワクチンの接種率が低く、
    昭和54年4月1日以前生まれの男性は子供の頃に定期接種のチャンスがありませんでした。)

これから妊娠を考えている方で、自分が風疹にかかったか確実でない方、ワクチンを受けているかご不明な方は、
まずご自身の風疹抗体価を検査してみてください。その結果によって必要な場合はワクチンの接種を強くお勧めします。

子宮頸癌ワクチン

子宮頸がんは子宮の入り口に出来る癌で、殆どはヒトパピローマウィルス(HPV)が原因となって発症します。

好発年齢は30-40代とされてきましたが、最近は20代での発症が急激に増えています。
子宮頸がんの原因となるHPVは、性交渉によって感染するウィルスで、sexの経験がある女性の約8割は50歳までにいちどは感染すると言われている位、ごくありふれたウィルスです。
多くの場合は自己免疫力で自然に消失しますが、ウィルス感染が排除されずに持続すると、一部に「異形成」といわれる前癌病変や癌が発生すると考えられています。HPVには様々な型があり、種類は100以上あると言われます。

今、日本で使われているのは以下の三種類です。

種類 HPV型 当院取り扱い 千代田区助成
サーバリックス(2価) 高リスク型(子宮頸がんの原因となる)
16、18型
当院取り扱い:× 千代田区助成:
ガーダシル(4価) 高リスク型(子宮頸がんの原因となる)
16、18型
低リスク型(尖圭コンジローマの原因となる)6、11型
当院取り扱い: 千代田区助成:
シルガード(9価) 高リスク型(子宮頸がんの原因となる)
16、18、31、33、45、52、58型
低リスク型(尖圭コンジローマの原因となる)6、11型
当院取り扱い: 千代田区助成:

日本でワクチンが公費で打てる定期接種となったのは2013年4月のことです。

ところが、ワクチン接種後に、長く続く激しい痛みや手足の運動障害などが現れたという報告が相次ぎました。それにより日本では積極的なワクチン推奨がなされなくなりましたが、世界保健機構(WHO)では、最新のデータ(日本の現状についても議論の対象となっています)を加えながら、HPVワクチンの子宮頸部がん予防に関する利益は明らかで、安全性は高く、国の予防接種プログラムに入れるべき、と推奨されています。海外では、女子だけでなく、男子も接種が推奨されている国もあり、その安全性と効果は世界的に明らかになってきています。

日本では、副作用が出る可能性があるワクチンとして大きく報道された事でなかなか普及が進んでいないワクチンですが、子宮頸がんは比較的若い女性のなる癌、原因が分かっており、その予防ができる数少ない癌の1つです。

当院では、前述の4価のワクチン(ガーダシル®)、9価のワクチン(シルガード®)を取り扱っております。
子宮頸癌ワクチンは、完全予約制になりますので、ご希望の方は、いちどお問い合わせください。

ガーダシル®の用法・用量(16,000円/回 48,000円/3回)

ガーダシル®は「初回接種」、「2ヶ月後」、「6ヶ月後」の3回(1回0.5mL)、筋肉内注射します。

ガーダシルの用法・用量

1回目にガーダシル®を接種した場合には、2回目、3回目の接種もガーダシル©を使用してください。
1回目以降、2、3回目で他のHPVワクチンを接種した場合の予防効果は確認されておりません。

なお、千代田区内在住の小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女性への接種に関しては、助成を使用する事が出来、
自己負担は無料となります。
接種を希望する方は、あらかじめ、千代田保健所健康推進課(電話番号:03-5211-8172)へお問い合わせのうえ、
発行された予診票と母子健康手帳を持参してください(詳しくはこちらのサイトでご確認ください)。
子宮頸癌ワクチンは、完全予約制になりますので、ご希望の方は、いちどお問い合わせください。

シルガード®の用法・用量(30,800円/回 90,000円/3回)

シルガード®は「初回接種」、「2ヶ月後」、「6ヶ月後」の3回、筋肉内注射します。

シルガードの用法・用量

1回目にシルガード®9を接種した場合には、2回目、3回目もシルガード®9を使用してください。1回目以降、2、3回目で他のHPVワクチンを接種した場合の予防効果は確認されておりません。

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